研究テーマ
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高度な情報処理システムである脳は、個々の神経細胞を単位とし、複雑であるが秩序だった神経回路網の上に成り立っています。脳神経系の機能発現は、多種多様な神経細胞の正確な位置への配置と神経細胞間のネットワーク形成によって実現されます。中村研究室では、その複雑な時空間的制御の中で、神経突起(軸索)のターゲットへ向かう成長に焦点をあてて研究を行っています。軸索の成長は、「成長円錐という運動性に富む構造体がシグナル伝達系を用いて細胞骨格の再編と膜の付加を行なう」出来事であると見ることができます。そこに登場する主要なシグナル分子の活性を生きた細胞で可視化できるFRETイメージングという技術を駆使することで、そのシグナル伝達制御の時空間的な実体を詳細に見てとるとともに、情報科学的なアプローチを組み合わせることで軸索成長制御の基本原理を解き明かすことを目指しています。
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研究室での教育
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将来どのような道に進むにせよ、理系大学院での専門教育の目的は、対象への興味に支えられた「問題発見能力」を養うことだと思います。そのため、学生には自分の研究テーマに深くコミットできるような環境を整え、発見の喜びを味わってもらうことで、自分の中にある「問題発見能力」を見つけ出せるようにしたいと考えています。
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所属する研究科
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東京理科大学生命科学研究科
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研究室内
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東京理科大学生命医科学研究所3F West Wing
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